<<「安いもの」実は「高いもの」のお話>> 物には「値段」がある、何が安くて何が高いかは人それぞれです。50円のタクアンと 200円のタクアンでは50円のタクアンのほうが安いです。しかし50円のタクアンの 仕入れが20%の10円の品物で200円のタクアンの仕入れが50%の100円とします これでは50円のタクアンのほうが高い品物です、いま色々メディアで安いものが取りざた されています。たとえば  当店は企業努力をしまして   とか、ここで職人さんの手間をカットして   とか、大量仕入れをしたからコストダウンにつながってとか   もっともらしく言葉の羅列。 なぜ私がこんな話しをするかというには理由があります。それは安くできるのは「クスリ」のお陰です なんてことは絶対言わない、でも大なり小なり薬品との接点は今の時代食べ物は仕方がないのかもしれません、 でも使いすぎは考えもんです。「クスリ」を反対から読んでください、まさしく「リスク」です。 「ニュース」で、ある企業がある添加物を基準値以上使用したとか、禁止されている薬品を使用したとか ………こんなことは一部分であって、もっともっと沢山あります。表面にでないだけであって私が わかっているだけでも数え切れません。私は子供のころ母親に「安物買いの銭失い」という言葉をよく 聴かされました。安ければたしかに「財布」にゆとりはできますが自身の体は異常をきたし結局医者通いや 寿命をちじめる結果になりかねません。これは大きな損失です。安いものには何かある、 こんな値段で出来るはずはない、と思ったほうが正解かもしれません。しかし世の経済状況からして 安いものへ流れれば流れるほど「薬品」の依存度は高くなります。
<<「食べ物デフレ」のツケの話>> まだまだ日本は平成不況の真っ只中、長いトンネルを抜け出せません。当然今は「食べ物」もデフレの状態  安いものに心は奪われます、これは需給のバランスで当然のことで大半のものが安売り競争をしています。 しかし 冒頭に書いたように「クスリ」漬の食べ物は体内に入ったらすぐ吸収される。人間の体の中にはよい菌と 悪い菌がある。「よい菌」はドンドン増やし「悪い菌」は「よい菌」にやっつけてもらう、これが当たり前に 行われてこそ正常な腸のあり方です。 昨年あるところで戴いた「洋菓子」なるものを連日30度を越す 猛暑の中10日間もテーブルのの上に放置しておいたが「味」「鮮度」どちらもまったく変わっていませんでした。 こんなことはおかしい話でとても考えられません。まさしくこの食品には色々な「クスリ」がはいっているわけで これを体内に入れれば腸の中は無菌状態になります。しかし食べ物はどんなに清潔に扱っても多少の菌はあるものです これを今までは人間が口から入れても自然に腸内でバランス良く処理されていたにもかかわらず、 無菌状態ゆえこれが出来なくなり「異常」をおこし病気につながります。どこかでこの図式を断ち切らないと必ず 己もしくは自分の子孫まで影響が出ると思います。
<<テレビで紹介された「うなぎ屋」の話>> 先日テレビで「激安価格」でうな重が食べれる店出現」が放映された。リポーターが「なぜこんな安く出来るんですか? するとお店の店長「当店は通常はすべて職人さんがやるところを工場ですべて一括して作業をして、 仕上げだけを誰でも出来るようにした(すなわち一切職人の手を使わない)からこの値段で出せるのです」と言っていた、 今度はお客さん「OOO円」でこんなにおいしいものが食べられるなんて…….私は驚きました。 すなわちテレビ局は何を視聴者に伝えたかったんでしょうか?"世の中に珍しいものを公表したら視聴率が稼げる" そんな風に思ったのでしょうか、なぜテレビ局は鰻の事をこと細かく調査し、それをそのときの取材と照らし合わせて 日本独自の「蒲焼文化」の何を伝えたら視聴者のためになるかを考え、放映しなかったのか!残念でなりません。 もっと言わせてもらえば、原価150円位の冷凍「うなぎ」ご丁寧に今は炭火の香りをつける 「炭火フレーバー」という添加物もある。もっと書きたいが馬鹿馬鹿しくてこれ以上書けません。 これが上の1.に書いた「安いもの」「高いもの」である。すなわち安い商売イコール薄利多売ではない。

<<各種食品100グラム中に含まれる栄養分析表>>
蛋白質
脂質
カルシウム
ビタミンA
ビタミンB2
ビタミンE
うなぎ
20.7g
23.8g
140mg
5,000IU
0.45mg
6.3mg
牛肉
19.3g
12.5g
4mg
30IU
0.27mg
0.6mg
豚肉
19.7g
13.2g
5mg
30IU
0.19mg
0.6mg
マダイ
19.5g
0.7g
50mg
65IU
0.11mg
0.4mg
さば
19.9g
0.4g
50mg
80IU
0.22mg
-
かつお
25.8g
2.0g
10mg
17IU
0.16mg
1.2mg


<<私が「食品衛生指導員」として感じた話>> 皆さんは食べ物の「色」についてどう思いますか、「食欲をそそる色」「新鮮を表現する色」「清潔そうに見える色」 等など食べ物には色があります。そのものが持ってる色を出す方法、もっと色を強く出す方法、 色を長持ちさせる方法など色々ありますが日本料理をそれなりに修業をした料理人なら 「無添加」の技法で上に書いたぐらいの事ならやります。ただし手間も暇もかかります しかし世の多くの「食べ物」はそうゆう人が作った食べ物ではありません。例えばよく食べる「し○す」  全部とは言いませんが、たしかに真っ白なら「食欲」「新鮮」「清潔」以上の色を満足させます。ではイヤミな言い方をします あなたは「食べ物」を「ブリーチの液体」に漬けますか?…私自身もなにか気持ち悪くなってきました。


<<また狂牛病がでた>> 狂牛病、一時期 皆さんまたかまたか!という気持ちでテレビのニュースを視ていたことでしょう。昔だったら肉骨粉を 餌にした牛は肉屋さんに並んでも消費者は買わないし、業者も市場に出さなかった。よーく考えてください「肉骨粉」は 乳牛(ホルスタイン)がお乳を長い期間にわたり沢山出るようにする餌です。おまけにお婆ちゃんになって硬い、まずい、風味ないの 三拍子揃った肉をなんで消費者が求めるようになったのでしょう?これは消費者にも責任はあります...昔は家庭 の食卓でしょっちゅう牛肉が食べられるなんてことはよほどのお金持ちでないかぎり無理でした。しかし日本は時が 進むにつれてすべてがカジュアルになるという良い事か悪い事かは解りませんが、そういう事が沢山あります。しかし カジュアルなりすぎて物の本質を忘れてしまう傾向があり、それをまた悪用してお金になるだからどんどん解らないところで 変な商取引が発生し消費者もその点を疑うこともしない...たとえば、偽装表示なんかも業者は生きてゆくのは必死 ですからいい加減なことをやります。日本人は昔から諸外国に比べてすべての面でハイレベルの民族です。もう安物競争の 低レベル文化を一掃しましょう。そうすればこんな問題はなくなります。40才代から上の方は20年以上まえの牛肉を食べた時のことを よーく思い出してください...もっともっと今の肉よりもずっとジューシイで柔らかく香りがあったと思います。多少高くても こだわりのある安全でまた満足のいく食事をし、次世代にも誇りのもてる食文化を造りましょう

戻る